大田区の町工場がそれぞれの技術を結集させる「下町ボブスレープロジェクト」が、映画「クールランニング」のジャマイカチームとともに世界に挑みます。中小の町工場がその部品加工技術の粋を集め、フェラーリやBMWに対抗して、日本のモノづくりの力を世界にアピールするというワクワク感たっぷりのプロジェクトです。
 ジャマイカチームに提供されるソリは、試走による調整改良が不可欠であり、夢の実現のためには、まだまだ多大な費用がかかります。そこで、大田区を舞台にロゲイニング大会を開催し、純益を「下町ボブスレープロジェクト」に寄付をするというチャリティー・イベントを、昨年7月に続き、新春干支巡りロゲインの特別編として企画しました。
 「モノづくり 大田区!」を体感していただくために、前回にも増して町工場ポイントも充実。普段は見ることのできない工場も見学していただけるように鋭意交渉中です。そして、大田区といえば庶民的な商店街! プチグルメポイントも下町グルメをたっぷりリサーチして皆さんの参加をお待ちしています。

初心者の方へ

毎回、初めてのロゲイニング(縮めて”ロゲイン”とも言います)参加の方が多くいらっしゃいますので、以前開催した狛江シティロゲインの地図の一部をご紹介します。当日、使用する今マップもほぼ同じイメージです。



赤い○の中心、ピンポイント(小さな赤い点が打ってあります)が撮影ポイントです。「○の中のどこか」ではありません。○の中心点がチェックポイントですのでご注意ください。そこにいけば、同じ番号のポイント説明と同じ写真を取ることができます(上図の例では19番のチェックポイントの中心には「道しるべ」が立っています。同じアングルの写真を撮ったら19点獲得! ということです)。

ポイントの番号が得点になりますが、遠くのチェックポイントや見つけるのが難しいチェックポイントには高い点数がついています。

二重丸はゴール地点、三角はスタート地点を表します。つまり、狛江シティロゲインではスタート・ゴールは同じ場所ということです。今回もスタート・ゴールは同一地点ですが、三角△だけで表しています。
緑の○は、プチグルメポイントです。
これは!という買い食いポイントをご紹介しています。商品を買わなくても、写真を撮れば得点になりますが、長時間の競技ですのでお腹がすいたら老舗の味を楽しんでください。「プチグルメポイントでの立ち寄り時間はストップウォッチを一時停止」の特例を設けます。のんびりとプチグルメを味わってください(プチグルメが終わってからストップウォッチを再スタートさせることを忘れないでくださいね)。

また、今回は特別に工場見学ができる町工場ポイントがあります。下町ボブスレープロジェクトの一員としてボブスレーの部品を製作した町工場を見学できます。めったにない機会ですので、ぜひともお気軽に見学していってください。プチグルメポイント同様に、特例で「工場見学ポイントでの見学時間はストップウォッチを一時停止」の特例を設けます。

地図記号は忘れちゃいましたか? おさらいが必要な方はこちらで勉強しておいてください。
http://www.gsi.go.jp/KIDS/map-sign-tizukigou-h14kigou-itiran.htm

縮尺は2万4千の1。つまり、1Cmが240m、1㎜が24mということになります。
ちなみに電柱の間隔は通常の場合、約30mです。

それから、プチ情報として、地図には磁石が指し示す北を現す「磁北線」という青い細い線が等間隔で書かれています。この磁北線の間隔は実際の約1Kmです。したがって、歩けば15分程度、早く走っても6~7分かかります。作戦を立てるときの距離の目安になるかと思います。

黒線一本の道はセンターラインの無いような細い道、2重線の道はセンターラインのある太い道ということですが、実はあまり厳密に区分けされていません。黒 線一本の道なのに結構大きい道もあったりしますし、二重線の道でも「エッ!? 細っ!」という道もあったりしますのでご注意を! でも、位置関係は合って いますので、あまり疑うとドツボにはまります。

ちょっと太い二重線の道。センターラインがあります


普通の二重線の道。自動車がすれ違いできる。
でも、これでも普通の二重線の道だったりします。

黒線一本の道。車一台がやっと。人しか通れない場合もある。
でも、こんな細い道でも普通の二重線だったりします。

黒線一本の道が住宅街やマンション群のなかに途切れているところがありますが、そこは私有地の行き止まりの道ですので絶対に入り込まないでくださ い。そのまま行ければ近道なのにと思っても、無理に通り抜けることは絶対にできません。素直に諦めてください。トラブルのもとになります。戻る潔さが大切です。



これからは、オリエンテーリング歴40年の野川のカルガモおとーさんが伝授する「地図読みのコツ」です。


【迷わなきゃいいんでしょ! でも、「迷う」ってどういうこと?


さて、そもそも「迷う」というはどういうことでしょう。

知らない土地に入り込み、どっちに行ったらよいのか判らない状態でしょうか?
でも、知っている場所でも迷うことはあります(今回のロゲインでも、地元の方が自宅の近くで迷うことがあるかもしれません)。馴染みの場所でも、目的地の方向が判らず右往左往することがあると思います。

ロゲインで「迷う」とは、「自分が地図上のどこにいるのか判らない状態」であると言えます。自分がいる現在位置を地図のうえのココ!と指し示すことができなければ、目的のポイントがどの方向で、どの道を通ったらいいのか判りません。

ということは、常に地図の上に自分の現在位置を確認しながら進むことが大事になります。交差点や道の曲がり、学校や公園など目標になりやすい場所を目印にしながら、自分はここまで進んだ、ここまで来たんだ、ということを確認しながら尺取虫のように進むことが重要になります。おしゃべりしていて、なんとなく歩いていると即迷いますよ~

【地図を見るときの最も大事なコツ、それが「正置」】


初心者の方によくあるケースなのですが、印刷してある文字が読めるような位置にして(つまり北を上にして)地図を見て、頭をひねっている。実際の地形と合 わせるために、頭のなかで地図のイメージをグルグル回しているんでしょうねえ。それは相当に高度な知的作業。歩いたり走ったりしながら、そんな難しいこと はできません。

そこで、一番大切なことは「地図を見るときは、実際の北と地図の北を合わせること」
これを「正置(せいち)」といいます。磁石の示した北に合わせるように地図を回して、実際の北と地図の北を一致させると、 地図上の道の方角と実際の道の方向が一致して、イメージしやすくなりますし、自分の進むべき方向がわかりやすくなります。カーナビゲーションをイメージしてもらえれば分かりやすいと思います。

ぜひ、正置を心がけてください。 「地図を見るときはコンパスを合わせて常に正置」ができれば、迷う確率は50%以上減ると言っても過言ではありません。特にチェックポイントで写真を撮って次のポイントに進もうとするときには、必ず地図を正置して行くべき方向を確認してください。


【地図は正しい? いいえ、ウソだらけです】


地図の縮尺は1:24,000、つまり240mを1Cmに縮めています。
ということは、1㎜は24mになります。

地図に書かれている二重線の道をみると1㎜くらいの幅がありますよね。ということは20mの道幅ということでしょうか。普通の2車線の道路が幅6mくらい ですから、20mというと6車線で立派な歩道がついているとてつもなく大きな道ということになります。そんな高規格の道路は第一・二京浜と環八 、産業道路くらいです。

6m幅の道路を正確な縮尺で書くと、0.3㎜以下ととてつもなく細くなって見えません。ですから、地図は「誇張」して描かれているのです。

さて、1㎜24mというと結構長いです。その間に交差点が一つや二つあってもおかしくないくらいの長さです。わずか1㎜の間に2本も3本も交差点を描くのは至難の技。全部の道をそのまま描いたら地図は真っ黒になっちゃいます。

そこで、地図は「省略」して描かれているのです。
個人宅に行き止まりになるような道は多少広くても黒線一本で表されたりしますし、他の部分では二重線で描いているような幅の道でも、密集していたりすると黒線一本だったりします。建物も省略されていますし、細かな道の曲がりも省略されます。


日光のいろは坂。道の太さは誇張されいますが、カーブは省略されています。

このように、実は地図はウソだらけです(^_^;
だからといって、地図が不正確であると言っているのではありません。
地図を使う人が使い易いこと、地図を見る人が見易いことを考えての「誇張」と「省略」であり、それを理解して地図を読むことが重要なのです。


「地図を見るときは常に正置」

「常に自分の現在位置を地図上で確認」

「地図の誇張と省略に注意」



これが、野川のカルガモおとーさんがオススメする地図読みのコツです。
でも、それでも迷うでしょう(^_^;

そうしたら、最終兵器「人に聞く」です(^_^;;;

ワンコを散歩しているような、いかにも地元風の人に「スミマセ~ン。ここはどこですか?」と笑顔で聞いちゃいましょう。競技オリエンテーリングや競技ロゲインではご法度ですが、レクリエーション・ロゲインですのでこれも一つの地元交流ということで大目に見ちゃいます(^_^) 
ただし、笑顔であいさつ、丁重なお礼は忘れずにね

0 件のコメント:

コメントを投稿